アドレポ ~テープおこしの音セトラ

(株)アドレスの情報アーカイブ Report from ADDRESS

テープおこしについて

テープおこしにおける「ですます体」と「である体」

文体の問題 「テープおこし」に少しでも関わっていると次第に気になってくるのが<文体>の問題です。発話を文字として再現する場合、文体は一般的に大きく分けて「ですます体」か「である体」の二種類に振り分けられるとされています。実際、私たちもお客様…

整文とプリクラの意外な関係

アドレスの「テープおこし」では、文字おこしのためにいくつかの<仕様>があります。なかでも、講演やプレゼンのテープおこしについては、読みやすく文章を整理する「整文仕様」が<おすすめメニュー>です。これは、話し言葉に特有な冗長な部分を切り捨て…

アスタリスクについて

アドレスのテープおこしでは、聞き取ってどうしても断定できなかった場合、アスタリスク(*)でマーキングしてお届けしています。日本では「星号」「星印」とも呼ばれているこのアスタリスク、そもそもは、やはり星という意味の古代ギリシア語に起源が求め…

整文#4 さまざまな発話形式

さまざまな発話形式ひと口に「テープおこし」といっても、その対象には実にさまざまな発話形式があります。この場合の発話形式とは、会議や講演、インタビューや対談、鼎談などの人が発言する仕方による区分です。変わったところでは、原稿を作成するために…

整文#3 方言

■整文作業で気を配らなければならないものの一つに方言の処理があります。アドレスのテープおこしでは標準的に書き言葉にするので、イントネーションの違いは文面には表れないのですが、その方言の語彙自体が独自な場合は方言のままにするか、いわゆる標準語…

整文#2 話しぐせ

一言に「整文」といっても、話しぶりによって実際には作業内容が随分異なります。ときに悩まされるものの一つが、意味がありそうな「話しぐせ」です。接続語に限っても、「逆に」「ある意味で」「つまり」・・・などなど。作業の最初には何気なく聞き流して…

整文#1 パワーポイント依存症

「整文」とは、アドレスでは発言文章を読みやすく整理することを指しています。具体的には、読み下しやすくなるように語順を入れ替えたり、語尾を整えたり、長すぎるセンテンスを上手く区切る作業となります。整文をすると、一般的にお話そのものから比べて…

「聴く」にこだわること

みなさんは「ゲニウス・ロキ」という言葉をご存じでしょうか。もともとはローマ神話に登場する土地の守護精霊(地神)を指しているそうですが、これが転じて、現代では建築学などで、その土地固有の雰囲気、土地柄のような意味合いで利用されているそうです…