アドレポ ~テープおこしの音セトラ

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何でもおすすめ! その4 ~ 中国茶

私のおすすめは「中国茶」です。友人に勧められて飲み始めるようになったのですが、様々な風味や特徴はもちろん、歴史や品種など知れば知るほど奥の深い世界だなぁと感じます。

お茶の種類は発酵の仕方や製造方法によって大きく六つに分類されます。さらにそこから生産地域などによって分類でき、台湾の「凍頂烏龍茶」、福建省・武夷山市の「武夷岩茶」というように、まるでワインか?日本酒か?というような充実ぶりです。

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…などなど、いろいろと本を読んだり講義を聴きに行ったりしたのですが、結局飲むことに集中してしまい、細かい話は結構忘れてしまいました。それでも、今でも覚えているエピソードの一つに「東方美人茶」にまつわる話があります。

東方美人茶は、もともとヨーロッパで「オリエンタル・ビューティ」と呼ばれ、その訳語が逆輸入されて現在の名称とされた台湾産の烏龍茶です。紅茶によく似た風味で口にふくむと蜜のような甘い香りを感じるのが特徴で、飲み終わった杯にもそのやわらかな甘い香り移っていて、癒し効果満点!です。

このお茶のおいしさの秘密は「ウンカ」という小さな虫。ウンカと言えば日本では「お米の敵!害虫!」というイメージですが、このお茶はウンカが茶葉をかむことで独特の甘みが生まれるというのです。

「害虫」が「益虫」となり、「売り物にならない」という茶葉が「高級品」として認知される…という話が私にはとても衝撃でした。生産者の苦労はもとより、発想の転換・柔軟さがあったからこそのお茶なのだな~と感動しました。私も日々の暮らしや仕事の中で、こういう発想の転換を上手に利用できればいいな、と思います。
DTI制作部 S.J.)