アドレポ ~テープおこしの音セトラ

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何でもおすすめ! その12 ~ ゆる旅

ゆる旅のススメ「北海道編」」

 上野発のブルートレイン「北斗星」は札幌まで16時間10分、二人定員の個室デュエットのベッドは座り心地も寝心地もよく、久しぶりに会う友とゆっくり話すことができた。札幌駅で在道の友と合流、札幌には下車せず「スーパーカムイ」で旭川に。再会を祝して車内で「サッポロ☆クラシック」で乾杯、翌日から道東への旅が始まる。
 旭川-網走は「オホーツク号」、そしてウトロまでは「知床エアポートライナー」でオホーツク海岸を見ながら進む。いつか来たことがあるような気がするホテル、あの『羊をめぐる冒険』のいるかホテルは、札幌ではなくウトロにあった。オホーツク海に面してプライベートビーチがあり、夜にはキタキツネが顔を出す。
 知床は、ぜひネイチャーガイドと一緒に歩きたい。ヒグマの好きなクルミの木、サケの産卵床、オジロワシの好きな岩場が点在する森、人間はおじゃましますという感覚で入っていくのが礼儀であることもさりげなく教えてくれる。
 斜里-川湯温泉-摩周湖。釧網本線を「ノロッコ号」で釧路湿原を縫っていく。エゾシカとぶつかりそうになり、列車は一時停車する。細岡展望台からは蛇行する釧路川と、ここが海であった名残の岬、遠くに雄阿寒岳、雌阿寒岳を望むことができる。
 「さいはての駅に下りたち雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき」と石川啄木が詠んだ釧路だが、今は港も整備されて賑わっていた。夕方にはサンセットのビューポイント幣舞橋に人々が集まり、暗くなるにつれ岸壁酒場に吸い寄せられていく。「炭火でほっけ、いいね」と私たちもテントからただよう煙に誘われる。「ご当地のお酒は?」と聞くと「タンタカターン」、「?」とラベルを見ると何と「鍛高譚」、某クライアントのお酒だ。「そうか、北海道で造られているんだ」という出会いもあり、旅の夜は更けていった。
 (★青字はオススメポイント

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(TTL制作部 Y.M.テツ子)