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何でもおすすめ! その18 ~金沢忍者寺 妙立寺

前回に引き続き、金沢の観光地についておすすめしたいと思います。

私は地元金沢生まれの金沢育ちなのですが、だからこそか、兼六園くらいにしか観光地に足を運んだことがなく、地元の観光地についてはあまり知りません。ところが、先日、機会があって妙立寺に行ってきました。

 

妙立寺(みょうりつじ)は忍者寺とも呼ばれ、恐らくこの別名の方が知られていると思います。忍者とはまったく関係がないのですが、隠し階段・隠し部屋などの仕掛けが多いため、いわゆる忍者屋敷を彷彿させられてこの名前で呼ばれることになったようです。実際に拝観の際には、仕掛けが素人目には分からず、道に迷ってしまうことから、係の方に案内されて見て回ることになります。

 

外見からすると小さくこぢんまりと見える建物ですが、外観が2階建にもかかわらず、内部は4階建ての7層構造(中2階、中々2階がある)となり、階段が29箇所もあり、小さい割には不思議と広いというか、大人数が潜める構造になっています。

 

拝観時は、30分ごと、1グループで20~30人、4グループほどまで受け付け、各グループが順路をずらして一気に見て回ります。そのため、事前予約なしでお寺に着いても、空きがあれば拝観が可能です(事前予約されてない方はこちらへ、という案内もあります)。ただし、午前9時~午後4時半(冬は午後4時)の時間で、きっちり30分ごとの案内になるため、待ち時間を減らすためにも事前予約をした方が確実なのは間違いありません。

 

お寺の見どころは、やはり複雑な部屋の構成でしょう。ふすまを開けると階段があったり、落とし穴の細工があったり、仕掛け自体も十分面白く、様々な仕掛けを見ていくうちによくこれだけの仕掛けをよくこれだけの建物に収めたものだと感心させられます。
また歴史に興味のある方にとっては、このお寺を建てた加賀藩前田家が、徳川幕府を含めた外的の攻撃に対してどのように備えていたか、その一端が見えて面白いかもしれません。

 

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あいにくと駐車場がないのが困りものですが(付近の駐車場を利用することになります)、公共交通機関を用いて徒歩で来た場合は、その後周囲のお寺をめぐってみるのもいいかもしれません。私の場合、妙立寺を出てから中心街へと向かう途中、ふと目についた「お寺カフェ」にも入ってみました。文字どおり、お寺の本堂の隣室がカフェという一風変わったカフェで、歩いて疲れた足を休めるにはちょうど良かったです。

 

最近金沢では観光客誘致に努めていますので、駅でもレンタル自転車を増やし、観光地を回りやすく案内しています。
ぜひこの機会に金沢を訪れてみてください。

                                                                                                   (業務部 Y.K.)