アドレポ ~テープおこしの音セトラ

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何でもおすすめ!その7~ラ・フォル・ジュルネ金沢

ラ・フォル・ジュルネ」をご存じですか?

ラ・フォル・ジュルネとは、フランスのナント市で生まれた、クラシック音楽の都市型祭典です。日本では毎年ゴールデンウィークの時期に全国各地で開催されており、金沢は2008年に東京に次ぎ2番目に開催される都市になりました。

世界の一流アーティストを迎えてのコンサートが朝から晩まで多数行われ、それらを飲み屋のごとく「はしご」するのがクラッシックファンの楽しみ方です。「そんなにたくさん聞きにいったらお金がかかって大変!」と思われるかもしれませんが、このラ・フォル・ジュルネでは、1公演が1,000~2,500円と大変リーズナブルに設定されています。普段はあまりクラシックを聴かない方でも気軽に楽しめるように企図された音楽祭なのです。

ラ・フォル・ジュルネ金沢の魅力、それは、金沢駅隣の音楽ホールを中心に、町全体が音楽でにぎわうところです。駅前広場や周りのホテル、ショッピングモールでも無料のミニコンサートが用意されており、たまたま駅に来た人がふと足を止めて音楽を聴いている光景をよく目にします。

金沢の風物詩としても定着しつつあるようで、総動員数は年々増えており、今年は過去最高の12万人を突破しました。東京の14万人に匹敵するほどの熱狂ぶりです。小さな子どもからお年寄りまで、さらには金沢市外から来た人も巻き込んで、連日大きな盛り上がりを見せています。私も毎年、観客でごった返す駅の周辺を歩きながら、まち全体が音楽であふれる喜びを肌で感じています。「金沢に来て本当によかった!」と心から思う季節です。あまりに幸せすぎて、今年は2日間で有料・無料合わせて19公演聞いて回ってしまいました。

 ラ・フォル・ジュルネでは毎年テーマが掲げられており、これまでベートーベンやモーツァルトなどが取り挙げられ、今年はシューベルトでした。そこで気になるのは来年のテーマですが、金沢ほか各都市で「ロシア音楽」を取り上げるそうです。チャイコフスキームソルグスキーなど、誰もが一度は耳にしたことのある曲がずらりと並びそうな予感・・・。今から楽しみですね! 
ぜひ、ゴールデンウィークは金沢のラ・フォル・ジュルネに足を運んでみてください!

(TTL制作部 C.H.)