アドレポ ~テープおこしの音セトラ

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何でもおすすめ! その20 ~ 福光の甘酒

 今冬の金沢は、まとまった雪がまだ2~3回しか降っておらず、近年記憶がないくらいの暖冬です。お正月もポカポカ陽気に誘われて、初詣や初売りは例年以上に人が多く、北陸新幹線フィーバーはまだしばらく続くのかなという感じがしました。

さて、金沢名物は新幹線効果でもう発掘され尽くした感があるので、私がおすすめしたいのは、私の故郷でもある富山県の旧福光町(現:南砺市の明治28年創業の老舗、「石黒種麹店」の甘酒です。福光という町はお隣の県でありながら、金沢から車で40分、比較的アクセスしやすい場所にあります。

種麹とは、麹の素のことで、味噌や醤油、かぶらずしなどを発酵させるために使われます。昔ながらの製法で種麹を造っている店は全国でも10店余りしかなく、金沢・富山の有名漬物店などでも使われています。このお店では、種麹で造った味噌や粕などを購入することができます。


中でも、麹入門編としておすすめなのが甘酒です。砂糖や甘味料を一切使っておらず、自然の優しい甘みで飲みやすいのが特徴です。甘酒はその成分が似ていることから「飲む点滴」ともいわれます。冬はもちろん温めて、夏もそのまま冷やして飲んだり、バナナジュースなどと合わせてスムージーにしてもいけます。

私は市販の甘酒が苦手なのですが、これなら抵抗なく飲めますし、当然アルコールも入っていないので、お子さんでも飲めます。以前は、自然素材に注目した東京のケーキ屋さんからも引き合いがあり、プリンに使う砂糖の代用品として使われていたこともあるそうです。大手通販サイトでも購入できるみたいなので、一度素朴な味を堪能してみてはいかがでしょうか。

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 石黒種麹店 www.1496tanekouji.com/

                                                                                                             (TTL制作部 M.K.)

何でもおすすめ! その19 ~石川の秘湯・名湯紹介

石川といえば、新鮮な海の幸、伝統文化で有名ですが、忘れてはならないのが温泉です。温泉番付として有名な江戸時代の「諸国温泉功能鑑」(1) においても、石川の温泉は山中温泉和倉温泉、中宮温泉のなんと三つが、大関有馬温泉草津温泉)には及びませんが、前頭に格付けられています。石川の温泉は硫黄泉や酸性泉のようなワイルドさは少ないのですが、効能あらたかな滋味深く優しいお湯で、古くから地元民、旅人を癒してきたのでした。
これからの季節、例えばカニ料理と温泉を一度に味わったらもう石川を知らなかったころには戻れないかもしれません。

今回は、温泉好きが高じて「別府八湯温泉道」(2) で「温泉名人」(3) の称号を得たTTL制作部Sが、石川の秘湯・名湯を紹介させていただきます。(あえて前頭に選ばれた以外の温泉です)

岩間温泉 山崎旅館

泉質:塩化ナトリウム物泉
石川が誇る霊峰白山の秘湯の宿。あずき壁というかつての難所であった細い道を進んでいくと、ひっそり佇んでいる山崎旅館にやっとお目にかかります。
ここは、温泉を守り続けるために自然環境の保持・保全に取り組む山の宿の集団「日本秘湯を守る会」(4) 会員宿でもあります。(石川県では現在3軒)
お風呂は内湯と混浴露天風呂で、露天風呂には脱衣所に用意されている速乾性に優れたタオルを巻いて入ります。岩の露天風呂に浸かり、山々と空を眺めていると、かつてこんなに白山の大自然と一体化したことはなかったという気持ちになりました。一風呂浴びた後は、湯上り処に用意されている六万石の清水で喉を潤します。
とにかく秘湯ならここです。ただし時期によっては毛虫の大量発生に当たりますので注意です。

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白山杉の子温泉
泉質:アルカリ性単純温泉
源泉100%が売りの温泉。温泉を目指して国道157号線を走ると、「飲める温泉」という登り旗が幾つも立っています。しかし温泉の見た目はまるで工場か倉庫のようで、意識しなければ通り過ぎそうです。建物内に入るとギャラリーがあったり、山菜が売っていたり、温かみのあるところです。
浴室はこじんまりとしていますが、本格的な檜風呂が鎮座し、そのお湯が本物であることを語っているかのようです。仕切りがあり、少し温度が違ったように思います。掛け流しと自信を持って宣伝しているだけあって、湯上りはしっとり温かです。
店番の奥様が描かれたのか、クリエイティビティ溢れる貼り紙もツボです。
ドライブがてらぜひ。

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法師
泉質:ナトリウム硫酸塩泉
開湯1300年の粟津温泉、そこの老舗といったら法師(ほうし)です。世界最古の旅館としてギネスブックに載っていました(現在は山梨県慶雲館)。
ここは温泉もそうですが、素敵な部屋と庭園が楽しめます。例えば、「新春の館 特別室 朝賀」は1室に本間・次の間・応接室・炬燵間と四つの間があります。障子を開くと庭園が現れ、そこから直接外に出て散策もできます。苔むした庭からは、長い粟津温泉と法師の歴史が伝わってくるようです。
温泉は、女性用大浴場「艶明(えんめい)」と男性用大浴場「豊明(ほうめい)」があり、広い内湯と露天風呂が併設されています。浴槽には福井県特産の笏谷石(しゃくだにいし)とインド砂岩が使われており、無色透明の柔らかいお湯をさらに柔らかくしています。清潔感のある壮大な温泉に浸かると、由緒正しい旅館の良さを再確認できます。
粟津温泉総湯は最寄駅から徒歩ですぐですので、こちらに立ち寄るのもおすすめです。

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銭がめ
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
湯涌温泉の中心街から離れた山あいにある一軒宿。
古代檜の大きすぎず小さすぎない浴槽に、湯涌の温泉が掛け流され、広い窓からは雄大な自然以外何も見えません。金沢に住んでいてよかったと思わざるを得なくなります。温泉成分による檜のツルツル感はいつまでも楽しんでいられるぐらいです。
ここはぼたん鍋も有名だそうで、掛け流し温泉とぼたん鍋と酒に浸るのは私の憧れです。
石川にお越しになる際は、いっそ湯涌の山奥にこもり、画家・竹久夢二とその恋人・彦乃ごっこを楽しんでみてもよいかもしれません(二人が逗留したのは近くの「お宿やました」ですが)。

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どこかの温泉に少しでも行きたいと感じていただければ幸いです。
県内には他にもおすすめの温泉はたくさんありますので、これからもまたご紹介できればと思います。
石川県でお待ちしております。

 
<注>
(1)諸国温泉功能鑑:ウィキペディア「温泉番付」 
   ※江戸時代の番付には横綱はなく、大関が最高位になっています。
(2)別府八湯温泉道 http://onsendo.beppu-navi.jp/

(3)温泉名人

   ※認定状と名人だけに許されるブラックベルトならぬブラックタオル。

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(4)日本秘湯を守る会  http://www.hitou.or.jp/

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・岩間温泉 山崎旅館 http://www.iwama-onsen.jp/
・白山杉の子温泉 http://www.day-onsen.com/sisetu/4/sisetu4607_home.html
・法師 http://www.ho-shi.co.jp/
・銭がめ http://zenigame.com/

 

                                                                                                 ( TTL制作部 M.S.)

 

 

「聞き書き」ムーブメントについて

今回は、私たちの仕事には直接関係ないのですが、まったく関係ないとも言い切れないことについて少し紹介してみます。

皆さんは「聞き書き」という活動をご存じでしょうか。文字通り、人の話を聞いて文字にすることで、特にお年寄りや貴重な体験をされた方などの話を聞き、それを文章にする活動を指しています。この聞き取りと文章化のプロセスをあえて「聞き書き」と名付けて広く活動している方々が最近は少なくありません。以前から、戦争や震災の貴重な体験などを聞き取りして記録に残こすことはありましたが、こうした聞き書きは主にマスコミや研究者、また場合によっては国や市役所などの公共セクターが行っていたケースが多かっただろうと思います。

 

実は、近年この「聞き書き」が静かなムーブメントになっています。このムーブメントとしての「聞き書き」の担い手は、マスコミや研究者でもない普通の方々です。普通の人が、近所のお年寄りや職場の知人、関心の向いた職人さんなどにインタビューをして、それを文章にまとめている点が特徴です。人が身の回りで好きに行っていることですので、ほとんど趣味の次元と言えるのかもしれません。実際にその同好の士で集い合って情報交換したり、技法を教え合ったりして楽しく行われるケースもあるようです。

 

少し違うのですが、聞き書きムーブメントとして比較的よく知られたものでは、「聞き書き甲子園」という催しがあります※1。これは個人的な趣味の聞き書きではなく、農林水産省など国の後押しでここ何年間か実施されているそうです。高校生が農林水産業に従事される方を訪ね、話を聞き、それをまとめ、成果を発表し合うイベントとなっています。企画者としては若年人口の農業理解が深まることを企図していると思いますが、確かにその生業を何十年も重ねてきた方のお話をじっくり聞く機会があれば、貴重な体験になるのではないでしょうか。中途半端な一日体験よりもずっと<異文化>としての農業・農家(漁業・漁師)の理解が進むように思います。

 

この「聞き書き甲子園」は催し物として制度化されていますが、その盛況を支えるかのように、多くの人々の間に草の根的に「聞き書き」が広がっているのが現在ムーブメントの最大の特徴です。この草の根的なムーブメントは、もちろんマスコミによる戦争の聞き取りと同じように文化や経験を後世に伝え残そうと書き記している面もあるでしょうが、それよりも何よりも、聞き手が対象の人その人について深く知りたいという強い欲求に支えられているように見えます。私がうかがった方は、会社の上司が素晴らしい人なので、どうしてこんな人物が出来上がったのか、その来歴を知りたいのでインタビューをしたいとおっしゃっていました。その人について深く知り、その人の人生を少しでも追体験したいということなのだと思います。素敵なことだと思いますが、どうでしょうか。

 

ところで、話が冒頭に戻りますが、今回の文章は「私たちの仕事に直接関係しないのですが・・・」と書き始めていました。というのも、この「聞き書き」は、テープおこしを別の人に任せることが滅多にないからです。聞き書きをする人から「テープおこし(文字おこし)が楽しくてしょうがない」とうかがったことがあります。そうくると、文字おこしを商売にする私たちのような会社は出番がありません。テープおこしの労力の肩代わりを私たちはビジネスにしていますから、もし、皆さんが「楽しくてしょうがない」とテープおこしを自前でされてしまったら商売あがったり、です。

 

しかし、こうした「楽しくてしょうがない」という声は、私たちがテープおこしを生業とし続けている原点を思い起こさせてくれます。「聞き書き」をしている方々と同じく、私たちの仕事も人間のことを深く知りたいという欲求に支えられ、突き動かされているように思うのです。それは別にインタビューに限りません。講演でも会議でも発話の形態にかかわりなく、おしなべて話し手を通して同時代の人間のリアルな声が私たちの耳には入ってきます。毎日来る日も来る日もコツコツとテープおこしをするのは本当に地道で骨の折れることですが、この仕事に没頭できるのは、人の営みについて知りたいというモチベーションに支えられているのだと思うのです。

 ※1. 聞き書き甲子園 http://www.foxfire-japan.com/

何でもおすすめ! その18 ~金沢忍者寺 妙立寺

前回に引き続き、金沢の観光地についておすすめしたいと思います。

私は地元金沢生まれの金沢育ちなのですが、だからこそか、兼六園くらいにしか観光地に足を運んだことがなく、地元の観光地についてはあまり知りません。ところが、先日、機会があって妙立寺に行ってきました。

 

妙立寺(みょうりつじ)は忍者寺とも呼ばれ、恐らくこの別名の方が知られていると思います。忍者とはまったく関係がないのですが、隠し階段・隠し部屋などの仕掛けが多いため、いわゆる忍者屋敷を彷彿させられてこの名前で呼ばれることになったようです。実際に拝観の際には、仕掛けが素人目には分からず、道に迷ってしまうことから、係の方に案内されて見て回ることになります。

 

外見からすると小さくこぢんまりと見える建物ですが、外観が2階建にもかかわらず、内部は4階建ての7層構造(中2階、中々2階がある)となり、階段が29箇所もあり、小さい割には不思議と広いというか、大人数が潜める構造になっています。

 

拝観時は、30分ごと、1グループで20~30人、4グループほどまで受け付け、各グループが順路をずらして一気に見て回ります。そのため、事前予約なしでお寺に着いても、空きがあれば拝観が可能です(事前予約されてない方はこちらへ、という案内もあります)。ただし、午前9時~午後4時半(冬は午後4時)の時間で、きっちり30分ごとの案内になるため、待ち時間を減らすためにも事前予約をした方が確実なのは間違いありません。

 

お寺の見どころは、やはり複雑な部屋の構成でしょう。ふすまを開けると階段があったり、落とし穴の細工があったり、仕掛け自体も十分面白く、様々な仕掛けを見ていくうちによくこれだけの仕掛けをよくこれだけの建物に収めたものだと感心させられます。
また歴史に興味のある方にとっては、このお寺を建てた加賀藩前田家が、徳川幕府を含めた外的の攻撃に対してどのように備えていたか、その一端が見えて面白いかもしれません。

 

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あいにくと駐車場がないのが困りものですが(付近の駐車場を利用することになります)、公共交通機関を用いて徒歩で来た場合は、その後周囲のお寺をめぐってみるのもいいかもしれません。私の場合、妙立寺を出てから中心街へと向かう途中、ふと目についた「お寺カフェ」にも入ってみました。文字どおり、お寺の本堂の隣室がカフェという一風変わったカフェで、歩いて疲れた足を休めるにはちょうど良かったです。

 

最近金沢では観光客誘致に努めていますので、駅でもレンタル自転車を増やし、観光地を回りやすく案内しています。
ぜひこの機会に金沢を訪れてみてください。

                                                                                                   (業務部 Y.K.)

何でもおすすめ! その17 ~金沢武家屋敷跡野村家

               With the arrival of the Hokuriku Shinkansen, I thought it appropriate to recommend a somewhat off the beaten path location in Kanazawa.

 北陸新幹線の開業に伴い、あまりよく知られていない金沢の観光地の一つをおすすめします。

 

              Located in Kanazawa’s historic samurai district in Nagamachi, it is one of the few Michelin Guide starred attractions in Kanazawa.

 ここで取りあげる野村家は、サムライの歴史に触れられる長町武家屋敷エリアにある、ミシュランガイド一つ星の観光名所です。

 

              The Nomura residence is a restored example of a high ranking samurai family’s home from before the decline of the samurai class.

 野村家では、武士階級が衰退する前の地位の高いサムライ・ファミリーの屋敷が再現されています。

 

              Although the architecture of the home and the artifacts found within are reason enough for a visit, my recommendation is mainly due to the garden and the tea room overlooking it.

 建物そのものや展示資料を見るだけでも価値が十分あると思いますが、特に私がおすすめするのは、庭園とその庭園を望むことのできる茶室です。

 

              Although the garden itself is tiny in comparison to the grandeur that is Kenroku-en, sitting on the veranda and watching the carp swim by makes for a much more intimate experience.

 立派な兼六園に比べると小さいのですが、縁側に座って池の鯉を見ていると、よりくつろぎのある体験ができます。

 

              Indeed, despite its small size, the garden has been ranked among Japan’s best gardens.

 庭園は小さいながらも、日本庭園の中でも評判がいいものとして挙げられています。

 

              Making your way to the elevated tea room by passing through another small garden, you can enjoy a view of the main garden and house from an entirely different perspective.

 小さな庭を通って階段を上ると、建物と庭園を高い位置から見渡すことができ、またまったく違った視点から楽しめます。

 

              You can also enjoy some green tea while relaxing in the tea room.

 茶室でくつろぎながら抹茶もいただけます。

 

              If possible, I would recommend avoiding weekends and national holidays in order to make your visit more relaxing.

 マイペースで楽しむためにも土日・祝日を避けるのがおすすめです。

 

              Admission is \500.

 入場料は500円。

 

              The Japanese sweets shop Taro is located next door and also offers a different view of the garden.

 お隣の<茶菓工房たろう>からも野村家の庭園を別の角度から楽しむことができます。

 

              If you find yourself in Kanazawa, I highly recommend a visit to the Nomura residence.

 金沢に足を運ぶ機会がありましたら、ぜひ野村家を訪ねてみてください

 

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                                                                                   (TTL制作部 W.S.)

 

何でもおすすめ! その16 ~プログレッシブ・ロック

日一日と太陽の照りつけが弱まるとともに肌寒さを増していく今日この頃。近所に咲いている金木犀の花の香りも、そろそろ漂わなくなるでしょう。深まる秋の長い夜には、自然と音楽を聴く時間が多くなりますよね。

私の一番好きな音楽ジャンルは一風変わっています。プログレプログレッシブ・ロックと呼ばれ、ロックのジャンルに分類されますが、クラシックのようにストーリー性のある壮大な曲や、ジャズのように細かい演奏とおしゃれな雰囲気を持つ曲など、幅広い音楽性を取り入れたジャンルです。

そのプログレの中でも私がお奨めするバンドとそのアルバムを1枚ご紹介します。プロコル・ハルム(Procol Harum)というグループの『青い影(A Whiter Shade of Pale)』(1967年)というアルバムです。

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プロコル・ハルムは1967年にイギリスで結成され、同じくイギリスのロックバンド、ビートルズが全世界で社会現象を巻き起こす中、同年にデビュー曲「青い影」を発表。同曲収録アルバムは600万枚を売り上げました。プロコル・ハルムという名前や本曲名を知らなくても、メロディーを耳にしたことのある方は多いと思います。ジョン・レノンは生前、この曲は人生でベスト3に入る曲だと語っていたようです。

 また、日本ポップ界の重鎮、ユーミン松任谷由実が大ファンで、すべてのレコードを収集し、文字通り盤面が擦り切れるまで聴いたものもあるといいます。中でもユーミンが13歳の頃に聴いた「青い影」は、2013年公開の映画風立ちぬで使われたユーミンのデビュー曲「ひこうき雲」でもオマージュされていて、前年の2012年にはデビュー40周年を記念し、ユーミンの原点であるプロコル・ハルムとの夢のツアーを実現しています。

「青い影」のメロディーはバッハの「G線上のアリア」に近く、オルガンによって奏でられます。しばしば教会音楽とロック(ブルース)の融合と称され、この演奏スタイルは後の作品群にも踏襲されていくことになります。抒情と哀愁が同居し、切なさが凝縮・強調された曲です。

ここでアルバム全体を構成する各曲も簡単にご紹介します。2曲目以降にもオルガンがふんだんに使われ、1曲目同様、ブルースを基調にしたポップな曲調が続きます。ピアノの音色も使用され、5曲目「メイベル」では様々な効果音を使って楽しげな様子を表現 、6曲目「セルデス」ではベースから入り、後半はギターとオルガンが鳴り響く展開です。

それぞれの曲に独自の魅力があるとともに、同一のコンセプトによってアルバム全体に統一感を持たせています。これからの季節にぴったりの作品です。

                                                                              (TTL制作部 Y.I.)

何でもおすすめ! その15 ~ 栽培キット

私のおすすめは「栽培キット」です。

最近、雑貨屋さんでもよく見かけますが、ホントにたくさんの種類があります。
プチトマトやイチゴなどのかわいい感じのものは、私好みではなかったので
育っていく過程がかわいくなさそうなものを探してみました!!

そこで見つけた、しいたけ。
他にも、しめじ、えのき、なめこなどがありましたが、育ちはじめがかなり気持ち悪いと聞いたので断念しました。

キットの中身は、円柱状の菌床とビニール袋。
これだけなの?と思いたくなるほどです・・・

早速、菌床を水に浸して丸一日放置。
この状態では、何が何なのかさっぱり分かりません。

次の日、菌床を水から取り出し、ビニール袋に入れて、
ほどよく涼しく、ほどよく湿気のあるお風呂場にて放置。
あとは、毎日霧吹きで水を吹き掛けるだけ。
以上!!
これで、1~2週間もすればしいたけが育つそうです。

初日・・・変化なし

2日目・・・変化なし?

3日目・・・何か出てきた~!ものすごく気持ち悪い!
思った以上にたくさん生えてきてビックリ

5日目・・・にょきにょき音が聞こえそうなくらい成長が早い!
↑この当たりから楽しくなり、しいたけに愛着が湧き始めました。

1週間後・・・もう収穫できそう!!
ほどよい大きさのものから順に収穫して、焼きしいたけに。
とっても美味しかったです。

その後8日目、10日目と頃合いの大きさのを収穫していき、結果30~40個くらいは収穫できました。

最初はホントに気持ち悪くて、鳥肌がたっていましたが、
自分で育てる楽しさと、全ての収穫を終えた時のちょっと寂しい気持ちと、
食べたときの満足感で、2~3日目の気持ち悪さが吹き飛びます(^^)

ちなみに次は、キクラゲでも育てようかと思っています。
まるで夏休みの自由研究のようですが、そろそろ食欲の秋に向けて仕込み始めますか♪

 

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                     (業務部 A.I.